皆さま
「人生万事塞翁が馬」
という言葉を知っているでしょうか?
これは諺(ことわざ)なのですが
紀元前の中国から渡ってきた
ある老人のエピソードが元になっております。
その老人の名を「塞翁(さいおう)」といいます。
この「塞翁」さんの持っていた一頭の馬が、ある日、国境を越えて隣国に逃げてしまいました。
気の毒に思った友人たちが塞翁をなぐさめに行きましたが、塞翁は平然と「馬が逃げただけだ。大したことない。これは幸福の前兆かもしれない。」と言うだけでした。
数日後、塞翁の馬は隣国の立派な馬を連れて、塞翁の元に戻ってきました。
それを見た友人たちがお祝いを述べると、塞翁は「いちいち騒ぎ立てるな。もしかすると、これは不幸の兆しかも知れない」とまたもや平然と言いました。
その後、連れ帰った馬に乗っていた塞翁の息子が落馬し、それが原因で脚が不自由になってしまいます。
息子の不幸を見舞った友人たちに、塞翁は
「ひとつひとつ評価をするな。これが幸福につながるかも知れない。」と一向に動じませんでした。
その後、隣国との戦争で若者が次々と戦死していきましたが、足が不自由な塞翁の息子は、戦争に行けず、おかげで命拾いしました。
このように人生は
"何がいいことで、何が悪いことなのか
最後までわからない"
"幸福や不幸は予想しようがない"
という教訓を表すエピソードです。
僕の経験からも納得できます。
うつなどの病気を経験した当時
僕はもう生きていく気力はありませんでした。
とりあえずバイトでもして
3年生きてみて
どうしようもなかったら
死んでしまおう
本気でそう思っていました。
しかしこの期間中
かけがえのない様々な人と出会い
いろんな形の人の優しさに触れることができました。
この先
僕の人生がどう転ぶかは分かりません。
でもこの期間中の出会いと優しさは一生の宝物だと思っています。
僕にとって
思ってもない出来事でした。
それが今の僕のエネルギーとなっています。
今死にたいと思っている人。
死ぬ前に一度
外の世界に触れましょう。
大きなことでなくてもいいのです。
今まで触れたことのないジャンルの本や映画、音楽に触れてみたり、今まで敬遠してた海外旅行へ飛び出すのもいい。
とにかく情報を入れて、別の環境へ飛び込んでみる。
それがどう転ぶかまではわかりませんが、何かが起こります。
そんないろんなポテンシャルを秘めたこの世界に、僕はずっとワクワクしております。
ろじを