こんにちは。
僕らの住む日本は"ストレス社会"なんて言われて久しく、その言葉の響きにもすっかりお耳が慣れてる方が多いと思います。
しかし、ここまで"ストレス"が声高に叫ばれているこの世の中に"ストレス"を理解している人はどれくらいいるのでしょう。
今日はその"ストレス"ついて少しお話ししていきましょう。
1.ストレスってなに?
"ストレス"とはもともと工学や物理の用語です。
みなさんが普段使っている"ストレス"という言葉は
- ストレッサー
- ストレス反応
の2つに分けて考える必要があります。
この例えにはよくゴムボールが使われます。
【ストレッサー】
ゴムボールを押す手です。
つまりストレスの原因となるものですね。
〔例〕
- シマウマにとって天敵であるライオンの存在
- チンパンジーの縄張り争い
- 旦那のお母さん(姑)
- 恋愛
- 引っ越し
- 旅行....など
【ストレス反応】
ストレッサーに対して僕らの体内で起こる反応です。
シマウマやチンパンジーといった自然界の生き物は
闘うか逃げるか、
命にかかわる選択を瞬時求められます。
この時
心拍数、血圧、血糖値の上昇
という反応が起こり、筋肉へ大量の血液が送られます。
これが”ストレス反応”といわれるものです。
ストレッサーに対するこの反応は人間でも同じです。
自然界の動物たちは『闘うか逃げるか』で瞬時にエネルギーを発散しますが、我々現代人となるとなかなか難しくなります。
嫌だと思った上司を即時殴り倒す、またその場から逃げ出すことなど、考えにくいですよね。
現代人にはこういった発散できないエネルギー、つまり"ストレス"が多く体に溜まっているのです。
継続的に"ストレス"が体に溜まると様々な不調が体に現れてきます。
上記のゴムボールの例にある
"元に戻る反応"が弱まっていくのです。
僕たちの体では「自然治癒力」と表現されるものですね。
(この自然治癒力についてはまた別の記事でご紹介する予定です)
僕たちはこれらの"ストレッサー"や"ストレス"をいかに扱っていくか、ここが大きなポイントとなってきます。
3.なぜ"ストレッサー"と"ストレス"を分けて考えるのか
"ストレッサー"と"ストレス"
この2つを分けて考える理由は
問題を正しく把握することにあります。
20代の僕はほとんどうつの状態で過ごしていました。
そうしている内にうつを基準とした生き方をしていました。
うまくいかないのは"うつ"が根本的な原因ではありません。
問題は、うつになってしまう様なストレスを溜め込む物事の捉え方、考え方をしていることにあるのです。
うつは"結果(ストレス反応)"であり
"原因(ストレッサー)"ではありません。
そこを正しく把握しなければ、問題解決が難しくなってしまうのです。
4.まとめ
ストレスというとあまりいいイメージがないかもしれませんが、人が恋をしたとき、結婚するとき、旅行など、これらすべてストレスの原因となります。
またうつといった辛い病気も、無理な思考や考え方が生じているという体からのサインが発せられているものです。
これは人生を見直す機会を与えられているともいえます。
僕たちは多くのストレッサーに囲まれた世界で生きています。
その中でいかにストレスをうまく扱うかが、人生において大きな課題と言えるでしょう。